アメリカの買い物事情

急遽、こちらに出張でいらっしゃっているだんなさんの後輩の方を夕食にお招きすることに。あれを買いにあのスーパーへ、これを買いにあそこのスーパーへと買い出しに急ぐ。しかも、まだ地理を把握仕切れてないので、迷子になりがら、クルクル目が回りそう。

ここは本当いろんなスーパーがあって、それぞれの良さがあるので、一つだけに絞りきるのは難しい。日本食がほしかったら日本スーパーだし(韓国スーパーでも買えるものがある)、新鮮な野菜やお肉がほしかったらアメリカのあるスーパーで、体にいいものを買うのであればオーガニックスーパーだし、ピザとかいかにもアメリカ!っていう食品やビックサイズを買いたかったらあのアメリカスーパーとか、種類が豊富なばかりに、選択権がありすぎて、買いたい物を一つのスーパーで用が足せないのが贅沢な悩み。

で、もう一つの悩み。今は時間が沢山あるので、そんなにも悩みではないけど、レジですごーく待たされること。そんな長蛇の列ができている訳でもないし、レジの数も多いし、レジ打ちの人と買い物袋に入れる人と、大体レジには少なくとも二人は配置されているのにかかわらず、流れが滞っているのだ。ボトルネックとなっているのは、客自身。

アメリカでは、現金で支払う方が少ないんじゃないかと思うぐらい、カードを使うのだ。たった、コーラとチップスを買うだけでカードを使っている人を発見。それぐらいの現金、持ってるでしょう?ってつっこみたくなる。クレジットカードやらデビットカード(クレジットカードは翌月とかの後払いに対して、デビットカードは、買い物した時に即座にその代金の決済を行なう機能を持ったカード)やらで、暗証番号を入力や、サインしたり等等、現金で支払う以上に時間を要するのだ。料金や後ろに何人並んでいようが、こっちの人は全くお構いなし。本当にマイペースなのだ。

後追いのおかげで、私を追いたいばかりに、一気に歩くのが上手くなった息子。普通にとことこと歩ける。一緒に散歩することもできる。その為か、買い物でも、カートに乗りたがらないし、抱っこ紐も嫌がる。歩きたくて仕方がないのだ。でも、下ろすともう大変。あっちに行ったりこっちに行ったり、棚の商品を持ってくるわ、投げつけるわ、床に落とすわ。。。なので、言動を制止、商品を元に戻りしたり何やらで、こちらも、さらに時間を要する。

今日はいろいろの買い物で疲れて、レジで支払い待ちの時に寝てしまった息子。また他の店に行かなければいけないし、息子を抱っこ紐なしで抱っこしているのもちょっと辛くなってしまったぞーと思いながら待っていたら、前の前のおばちゃんが、カードで支払おうか、現金で支払おうか迷っている。結局現金で支払おうと、20ドルを出した後に、"Wait. I got lots of pennies.(待って、一円がいっぱいあるんだわ。)"って財布の小銭を全部レジのカウンターに出して、小銭を数え始めた。おばちゃんさー、勘弁してよーって嘆きたくなった。おばちゃんが終わったと思ったら、前のおじちゃんは、レジのお姉ちゃんと仲が良いのか、支払い中も、支払いが終わっても、べらべらしゃべってる。日本じゃ、勤務中にそんなにも話したら怒られるよ。私の視線を感じないのかしら。本当KY(空気読めない)人達です。

そうそう、さらに驚くのが、アメリカ人の購買力というか購買量。すさまじい量。何週間分?いや、一ヶ月分の食料なの?って目を疑いたくなる量。とにかく買い物カゴなんて入りっこない。買い物カートでも、山積みにされて、いまにも雪崩が起きそうな感じの人もいる。一体、どんだけの大家族なんだろう。それで、一人暮らしとか言ったらびっくりです。

しかも、全体的にそんな物価は安くない。余計なお世話だけど、どんなエンゲル係数なのかしら。あとさ、そんだけ食べたら太るよ、そりゃ。疑う余地なし。一人でこんだけだったら、アメリカ全体の食料の消費量って一体どれぐらいなんだろう。アメリカの食料自給率は100パーセント以上あるらしいけど、半端じゃない量を目の前に、何か地球の食料がなくなってしまうのではないかとこっちが危惧してしまう。とりあえず、この感覚だけもなじまないように努力しよう。こっちにいるとついつい自分はスリムなんじゃないかと錯覚に陥りがちなので・・・。

そんな感じで、アメリカのスーパーは何かおもしろいです。