メキシコ人のベビーシッター

kukai01112008-05-28

COOKIEの日系幼稚園の空きが出るまでの仮の預け先、まだ決まっていません。とりあえず、いろいろ情報収集した中から検討したところ、私とCOOKIEのニーズに合いそうなのが、3件ありました。3件とも、現地のママさん団体MOMSクラブの友達から教えてもらったところ。詳細を知りたかったので、友達に了承を得て、直接、電話を。電話をしてみて、分かりました。三件とも、全員、メキシコ人でした。

教えてくれた友達がメキシコ人という事もありますが、こっちは、ベビシッターとかナニー(乳母)とか部屋の掃除をしてくれる方とか、比較的ラテン系の方が多い。赤ちゃんクラスとか公園に行くと、子供が白人やアジア系なのに、お母さんがラテン系という母子がよくいて、どういう関係なのかなぁっていつも思っていました。しかも、お母さんみたいな人は、大体、40代後半〜50代ぐらいの人ばかりで、もしかして、おばあちゃんかなぁ??娘さんか息子さんが結婚した方が白人かアジア系で、お孫さんがそうなのかなぁと。

で、いろいろ話す機会とかあって、話しているうちに、ベビーシッターさんだという事が分かりました。子供の両親が共働きとか、どちらかが学校に行っているので、平日の朝から夕方まで面倒を見ているとの事。仕事とは言えども、こうやって人の子を、毎日、赤ちゃんクラスに連れて行ったり、公園に連れて行ったり、大変だなぁ。私みたいなこの歳でも大変なのに、50代で毎日子育てとは。しかも、すごく、自分の子の様な眼差しで、愛情深く接していて、感心します。

話はそれましたが、そうなんです、教えてもらった三人ともメキシコ人。何が大変かというと、三人とも英語があまり話せなくて、電話での会話が非常に苦労しました。会いに行って、直接話した方が早いので、早速、三人に会いに行っちゃいました。だんなさんに相談もせずに。電話した直後に一人と、翌日の今日、二人に会いました。どちらにしろ、預け先の環境や相手の人柄を見たいし。

人によっては、子供をメキシコ人に預けるの?って、どうしても偏見という色眼鏡で見てしまって、預ける事にためらいを感じるかもしれません。それが、自分の子供ならなおさらかもしれません。でも、三人とも本当に素敵な方達でした。

1人目は、私と同じ町Redondo Beachに住んでいる方。男の子(18歳、12歳、10歳)の3人のお母さん。超近所で、歩いていける距離に預け先があるのはかなり魅力的。でも、1時間14ドルと割高。わが家に来てもらうことも可能。その場合、さらに値段は跳ね上がります。掃除もしてくれるらしい。もちろん、さらに+αですが・・・。察するには、現地の人で、この町に住んでいるから、もともと裕福な暮らしをしているんだろうなぁと思う。基本的にマンツーマン。

2人目は、隣町に住んでいる方。といっても、車で30分ぐらいかかる。ちょっと遠いのがネック。朝早く起きて、朝ごはん食べて食べさせて、着替えさせて、ランチ作って、自分の準備して、送り届けて、で、学校・・・そして、お昼ご飯も食べる時間もなく、13時半ぐらいに迎えに行く。果たして、そんなこと、出来るのかしら。すっかり、子供ペースの流れで過ごしてきているので、とても自信がありません。

その方が住んでいる隣町はそこまで裕福な家庭層の町ではない。10代の娘さん2人と3歳半の男の子の子供3人の46歳のお母さん。家はうちと同じ2LDKのアパート。値段はかなりリーズナブル。しかも、家に来てもらうことも可能。その場合、ちょっと高くなるけど、それでも安いほう。子供が寝ている間、家の掃除もしてくれるとの事。この方はかなり良心的で、掃除をしてもしなくても、値段は変わらない。素敵すぎる。でも、留守の間に、人を自分の家にいれて、物を触られる・・・ちょっと微妙。だって、COOKIEを公園や外に連れて遊んでもらいたい、ってことは、鍵を渡さなければいけない。信用しなければいけないけど、ちょっと怖い。アメリカの家庭は普通にやっているのでしょうが。

とにかく、この方は、仕事をできるだけして、収入を増やしたいらしい。基本的にマンツーマン。この方の家で見てもらう場合は、3歳半の息子と一緒にCOOKIEは遊ぶことができるから、COOKIEも楽しいかも。この方がうちに来る場合は、彼女のだんなさんが、3歳半の息子を見るらしい(だんなさんが仕事がお休みの曜日に限る)。

3人目も、2人目と同じで、隣町に住んでいる方。ここが、MOMS Club友達に一番お勧めされたところ。この方も、2人か3人の母親で、しかも、ベビーシッターのちゃんとしたライセンスを持っていました。一軒家で、部屋も沢山あって、広い地下もあって、お庭もあって、子供が伸び伸び遊べそう。居間には、大きなゲートで囲まれたおもちゃいっぱいの広いプレースペースがあったり、お昼寝できるお部屋があったり、申し分ありません。値段もかなり良心的。しかも、ちゃんと規定書や契約書や値段表があったりして、しっかりしています。基本的に、デイケアセンターみたいなところなので、曜日によっては、子供が3人ぐらいいたりします。ちょうど、今日は、私のここを教えてくれたメキシコ人の友達の1歳の娘さんがいて、COOKIEも仲良く遊んでいました。マンツーマンもいいですが、やっぱりCOOKIEも飽きてしまうので、少人数であれば、同じ子供がいるのはいいなぁとは思います。この方のネックは、英語が全くできないこと。1人目と2人目は片言は離せるのですが。

うーん、悩ましい。どうしよう。分かることは、だいぶ前に見学しに行った、日本人のベビーシッターさんより明らかに良かったこと。何が良かったかというと、子供の接し方と環境。

日本人の方もとっても気さくな方で優しそうな方でしたが、メキシコの方の子供の接し方はとにかくすごい。すぐ抱っこしてくれるし、沢山話しかけてくれます。So Cute...So beautiful...とかとにかく褒め殺し。といっても、全て、スペイン語ですが。英語と日本語だけじゃなくて、スペイン語も覚えられるわね、と言われました。英語と日本語とスペイン語・・・、大丈夫かなぁ。COOKIEは、スペイン語と英語の違いが分かっていない模様。で、人の子だっていうのに、しかも、初対面だというのに、ブチューブチューって、キスの嵐(ほっぺたとか頭ですが・・・)。愛情表現が豊かすぎ。ちょっと、COOKIE、動揺してましたが、こうやって、愛情いっぱいで見てもらえるのは、COOKIEにとって、とってもいいことだと思います。褒められて、好き好き愛してる愛してると言われて、ハグやキスと一杯お父さんやお母さんにされたら、子供は本当嬉しいし、子供も愛情豊かな人間に育ちそうです。

どの方達も、家に行くと、子供や家族を紹介してくれたり、写真を見せてくれます(こっちは、家族の写真をよく壁に飾っていますよね)。嬉しそうに、家族の話をしてくれます。子供達や家族にいっぱいの愛情を注いでいるんだなぁって思います。彼女達自身も、たくさん親から愛されたのでしょう。3人目の方は、自分の父親の写真を見せてくれた時、涙ぐんでいました。脳の腫瘍でなくなってしまったらしいです(スペイン語で話すから、予想ですが)。思い出すだけでも泣けれくるようです。初対面の私に、家族を詳細に紹介してくれ、涙を流すなんて、本当に、純粋で、心温かい人なんだなぁってちょっと感動しました。ラテン系の人たちは、やっぱり家族の愛情の絆が強いのでしょうか。

あと、もう一つ良かった事。それは、どの家も、本当にきれいな家でした。髪の毛や塵一つ落ちていません。とにかく物がない。子供が三人とかいる家庭なので、物はあるのでしょうが、見えるところには一切置いていません。三人とも、何故か、家族を全員紹介してくれ、全ての部屋を見せてくれました(子供部屋、夫婦寝室、物置、トイレ、台所等等)。でも、どの部屋も清潔で、整然としています。インテリアもおしゃれで、統一されています。まるでショールームにいるみたい。生活感が全く出ていません。本当にこの家に人が住んでいるのって感じ。普通の家庭なら、どれだけきれいでも、どこかの部屋は、郵便物や本や新聞や服や使いっぱなしの物とか、人からお店からもらった物とか、何かが絶対見えるところにおいてあるはずなのに。片づけが徹底しています。2人目の家の三歳半の子供も、おもちゃで遊んだら、ちゃんと片付けていました。さすが、人の家で掃除をする仕事をしているだけあります。

会って、ちょっとだけお話するつもりが、こんな感じで、三人のメキシコ母ちゃん達はなかなか帰してくれなくて、昨日と今日は、スペイン語漬けの二日間になりました。でも、いろいろ勉強になりました。それにしても、どうしよう。