運転免許、実技試験

以前書いたと思うのですが、アメリカの運転免許を取るためには非常に長い時間がかかります。筆記試験は先月下旬に合格したのですが、実技試験はまた別途予約を取らねばならず、年末年始は予約がいっぱいで、結局今日、実技試験を受けることとなりました。

まあ、日本に比べれば全然楽勝と聞いていたのですが、それ以前のところで問題が発生! 実技試験は自分の車を持っていく(注意:日本で免許もっていない人は、持っている人の付き添いが必要!私は違うけど)のですが、車両登録が去年の12月に切れていることに気付きました。当日の朝。

あわてて会社で車を借りれる人を探す。運のわるいことに試験は8時40分からで、会社を8時20分には出ないとまずいのだけど、始業は8時30分(とはいえ勤怠管理してるわけではないので、多少遅れてもOK)でなかなか出社して来る人がいない。重役と部長の間くらいの位置づけと思われるヴァイスプレジデントは出社したのだけど、この人に借りるわけにはいかないし、、、おー、大先輩のY氏が来ました。「かくかくしかじか、、、車を貸してください」「おー、俺のは登録は大丈夫だけど、保険切れてないかなー」、、、すがる思いでY氏の車のところへ。「あれー、ないぞー、」保険証書(紙切れですが)を探すのですが、「あ、これ、2007年。ん、これは、2006年、んー、2005年、、、」大丈夫でしょうか、、、「あーった!2008年。これ。大丈夫。おっけー。」良かったですー。

「Yさん、車の流れが制限速度以上で流れてても、制限速度は守らないといけないんですよね?」「あったりまえだよ。」まあ、あたりまえなのですが、筆記試験の問題に「まわりが制限速度で走っています。あなたはどうすべきですか?」みたいな設問があって、これに「制限速度で走ります」と答えると確か間違いだったと思うのです。車速が違うやつがいると事故が起こりやすいというのが理由だったと思いました。

「踏み切りは気をつけろよ。15mphで止まらずに。」そう。こっちは踏み切りで止まると追突されますよ。

さて、急いでDMVへ向かいます。先月、筆記試験を受けに来たので迷わず着きました(まあ、前回もナビに頼りながら、迷わずに着きましたが)。ここのDMVは、ある黒人のおばちゃんの試験官だとほぼ間違いなく落とされるそうで、その人が当たらないことだけ願っていたら、運よく白人のおばちゃんが当たりました。が、、、

車のライトがきちんと点灯するかのチェックをしたあと、さぁ、路上です。おばちゃんの言うとおりに右へ左へ進路を取ります。同僚の誰かに、「指示されたら『Yes, ma'am!(男の場合はYes, Sir!)』と答えたら心証がいいらしいぞ」と言われたのですが、そんな心の余裕はありません。困ったことにYさんの車は、車種は私のと同じなのですが、エンジンがでかくてパワーがあるもので、同じ感覚でアクセルを踏んでるのにふと気付くとスピードが出過ぎています。内心、やばいなぁ、と思いながらもブレーキを踏むとガックンとなって気付かれてしまうので、そーっとアクセルから足を離して気付かれないようにしてたりしました。

走っている途中、隣では、用紙に何か文章を書いています。。。何書かれてるのかは当然わかりません。

そうこうしているうちに、踏み切りも、縦列駐車も、その他テクニックを要するようなものは何も無いままDMVに戻ってきました。少し早い気がします。「え、これってもしかして、もうこれ以上やっても無駄だから戻って来さされた?」かなり不安です。車を止めて、おばちゃんが言うには「あなたは前の車に近寄りすぎ(走っている時のことなのか、前の車に続いて止まった時のことなのかは聞き取れませんでした)。それと、十字路を青信号で直進する時も、事故を避けるために左右を確認しないとダメ」言い掛かりもいいところです。「で、あなたのエラーは、1,2,3,... 11」で?「だから合格ね。」それを言われるまで知らなかったのですが、合格ラインはエラー15個だったようです。けっこう薄氷でした。

あとで成績表を返してもらいましたが、青信号の直進で6つもチェックされてました。職場に帰って話をすると、どうやらそのおばちゃんもややハズレだったようです。まあいずれにしても、一発合格で良かった良かった。

あとは、本免許証が郵送されてくるのを待つだけです。