忘れ物の神様

今日はデトロイト出張。思ったより朝の支度に手間取り、少し悩んだ。飛行機はLAX(LA国際空港)を12時35分に出る。先に会社に行って、もう一度家に帰って準備をした方が忘れ物をしないで済むような気がする。なぜなら、自分は切羽詰まると途端に忘れ物が多くなることを自分でもわかってるから。
しかし、一度家に立ち寄ることは少し時間をロスする。なんとなく、今日は仕事が貯まっていそうな気がする。やっぱり、全部準備して、会社から空港に直行することにしよう。。。

このときすでに、飛行機の中での暇つぶし(本とか)を持って行くことを忘れていたのですが、これは序の口でした。

会社に着くと予感は的中していて、日本からけっこう大きなトラブルについての対処を求められています。うーん、、、急ぐのであれば誰かに引き継ぐしかないのですが、期限を設定されていないので人に振っていいのかもわからない。なんとなくまだこの職場では認められていない気がするし、自分でがんばってみよう、、、と思い、一応上司に了解を得ようと思ったら、上司と連絡が取れない、、、仕方が無いので、とりあえず、人に振る用のメールだけ下書きを作っておくところで、もう空港に行かないといけない時間。
やばい、やばい、、、オフィスを出て、スーツを取りに戻り、またオフィスを出て、PCのACアダプターを取りに戻り、すでに自分的にヤバイモードに突入しています。が、これはまだ序章でした。

空港のそばのパーキングに車を止め、旅程表を取り出そうとしたところ、、、えっ、ない??? 驚いたことに、旅程表やら行先の地図やらなんやらかんやら入った封筒と間違えて、別のどうでもいい封筒を持って来たらしいです。あああ、どうしよう、、、飛行機にすら乗れるのだか疑問です。「いや、確か旅程表は、PCにも届いていたはず」パーキングから空港へのシャトルバスの中でPCを立ち上げ、旅程表を探すと、あー、ありました。これで飛行機には乗れるでしょう。

「ふー、先が思いやられるな」そう思いながら、チェックインをし、手荷物検査に向かいます。いつもいつも、LAXの手荷物検査の列にはうんざりするのですが、今日はそれでもすいていた方で、20分くらいで手荷物検査。ノートPCは外に出して、上着は脱いで、、、あれっ?上着は???スーツとトレンチコートは!!!??? そうです。旅程表が無いので慌ててしまって、車の中にスーツとトレンチコートを置いてきてしまったのです。これから氷点下のデトロイトに行くというのに!

しかし取りに帰る時間も無く、「だいたいが、ロスが暖か過ぎるんだよ、冬のくせに」と無理なイチャモンを一人でこぼしながら、機上へ。そこで4時間半の飛行中にひまをつぶすものが無いことに気付きまたため息。実は、飛行機に乗る直前に、iPodを持ってきたのにヘッドホンを忘れていたことには気付いて、空港内でヘッドホンを買ったのですが、機内で見るとこれまた困ったことにハサミを使いでもしないと開かないような頑丈なプラスチックの包装です。こっちの人は、陳列されている品物の包装を勝手にビリビリ破って中身を見て、気に入らなければそのまま戻すという芸当を平気でやるので、そういう目に合いたくない商品は頑丈に包まれているのです。当然ハサミなんて持ってません(持ってたらヤバイです。捕まります。)仕方ないのでふて寝を決め込もうとしても、無粋なスチュワーデス(フライトアテンダントと言わないといけないんだよな、アメリカでは)に「水はいらんか?」と起こされたり、窓際のおばちゃんが「トイレに行きたい」と言って起こされたり、もうっ!

着く1時間前に、「あっ、そういえばiPodって何かゲームがあったはず」と思い出し、ソリティアがあることを発見!なんで早く気付かなかったのだろう、と思いつつ早速やるも、これがまたぜんぜんクリアできずに着陸!なんだかモヤモヤ。

結局、ホテルに着いてからもモヤモヤするので、ソリティアの延長戦を、今度は音楽を聴きながら。しかし、これも30分くらいかかって、ようやくクリア。「あなたの勝利です!」んー、微妙なコメント。なんだかすっかり脱力してしまいました。