人間アート

毎週木曜日に通っている教会の英会話クラス(英会話クラス)。教会で、イースターを記念して、公演会があった。英会話の生徒は無料と言う事で、息子を英会話と同様、教会の託児所の預けて一人で鑑賞。驚いた。かなり本格的なショーだったから。教会はホールがあるのだが、600人ぐらい収容できる立派なコンサートホールで、公演会は17時スタートで平日だと言うのに、多くの観客が詰め掛け、ほぼ満席。席も指定されていて、観客者のドレスコードは、フォーマル。スーツやドレスのいでたちの観客の中、ぽつんとジーンズを履いてきてしまった私。。。やっぱりお金持ちが住む教会は違います。

公演の内容は、"Pageant of Our Lord(私達神の歴史劇)"というもので、イエスキリストの生誕、処刑、復活等の生涯の中の印象的なシーンを、絵画や彫刻で表現するというもの。舞台の上の動かない絵画や彫刻を鑑賞するだけなのだが、生オーケストラと聖歌隊がいて、アートのナレーションがあって、かなり臨場感溢れるアートなのでした。しかも、この公演会が一番誇示したいのが、その彫刻や絵画は、普通のアートではなくて、本当の人間が演じている事。本物の人間が、絵や彫刻になりきる為に、微動だにしないのがびっくり。出来栄えは本物の絵にそっくりです。本物の人間なの?って疑ってしまうぐらい完璧。どんなものかはホームページ→(Pageant of Our Lord)のphotoで見れるので、見てみてください。言葉ではうまく説明できません。

二時間ぐらいのショーで、ここまで大掛かりなものとは全く思わず。教会の人達が劇でもするのかなぁとしか思っていなくて。ショーの終わりは、満場総立ちと拍手喝采とブラボーの嵐。やっぱり、こっちはスタンディングオベーションが当たり前なんだなぁ。どんな良い講演会、公演会でも、映画でも、比較的、日本人は、会が終わるやいなやそそくさと無言で退散するので。混む前に帰らないとって。映画はともかく、ライブの場合は、相手に失礼だなぁと何となく思っていました。あまり大袈裟にはしたくないけど、感銘を受けたらそれを素直に表現する、エンターテイナーに敬意や賛辞を表すのは大切なのかなぁ。美術とか芸術とかには疎い私ですが、やっぱりたまにこういう所に来て、きれいな素晴らしいアートに触れると心が満たされた気持ちになります。

会の終わりに、そっと、託児所の窓から息子の様子を伺ったら、息子は、アメリカ人の保育士さんにマンツーマンでブランコで遊んでもらっていました。英語、分かるのかしら?キャツキャツと声を出して笑っては満面の笑み。でも、窓越しに私を見つけた途端、大泣き。嬉しかったのか、帰りたくないーという悲しみの泣きだったのかは分かりませんが。。。