いろんな駐在者の奥様達

私もCOOKIEもこっちに来て二ヶ月経った。同じく駐在者(会社は違うけど)の奥様で、こっちに来て、一ヶ月になる人がいる。彼女とは、アダルトスクールの赤ちゃんクラスで出会った。彼女には二歳になるCOOKIEと同じ学年にあたる息子がいる。

彼女と私は対極にあるのかもしれない。彼女は、一ヶ月経った今も、外に出られずにいる。出たいらしいけど、まだ怖いらしい。運転も出来ない。出来るんだけど、躊躇している。外出するのは、近所の公園のみで、買い物は殆ど週末にだんなさんと済ましているらしい。週一のアダルトスクールの赤ちゃんクラスは、だんなさんが会社を抜け出して、送り迎えをしてくれている。でも、どこにも出かけられずに、誰も知らない外国の町で、大きな家の中で息子と二人きっりで過ごす孤独の生活に限界を感じたのか、彼女は相当ストレスが溜まっていた。二歳になる息子も、異環境にまだ慣れないのもあるし、お母さんのストレスの矛先が子供に行くのか、人見知りや後追いがさらに激しくなり、二歳なのにおっぱいおっぱいをせがんでばかりいる。思い通りにならない子供の対応にさらに母親はストレスを募らせる。悪循環。子育てストレスに新しい環境のストレス、、、で話す人もいなくて、行くところも制限ってキツイ。

で、そんな彼女を見ていたら、おせっかいおばさんの私は気になっちゃって。今度の月曜日さー、私の車にチャイルドシート二台積んで、どこでも連れて行くから、行きたいところ言ってよ!買いたいものあったら、遠慮なく言って!と大きなお世話にもお誘いを。が、私にお任せあれと胸を叩いて言ったものの、私のミスで(何が原因だったのだろう、、、)、車のバッテリーが上がってしまって、当日に車が使えず、、、。結局、知り合いがワゴン車を出してくれるとのお言葉に甘えて、お願いすることに。私ってカッコワルっ。。。彼女が行きたい店に何件か行って、買い物も無事終了。また行こうねって約束をして別れました。今度こそは、私の車で是非と。

で、ちょっと思ったのが、家にいるのにそんなにも限界を感じるのだったら、何で出てみないのだろうと。でも、それは私の性格と行動スタイルであって、人それぞれ考え方も価値観も感じることも生まれ育った環境も違う。私とは違う事情が彼女にもあるのだろう。性格や価値観にもよるし、会社によって、駐在者の待遇は全く違う。会社に日本人駐在者が一人しかいないっていう会社もあったりする。

いろんな要因が絡み合って、やっぱり、言葉が通じない環境って、怖いものなんだろうか。でも、全く知らない言葉でもない。中学と高校で習っていて、聞いたことある言語ではある。私は、海外に住むことが、初めてじゃいから怖くないのだろうか。もしも、これが英語が通じない中国だったり、生活環境が全く違う異国だったら、外出するのを躊躇するのだろうか。それとも、子供がいるから、行動が制限されてしまうものなのだろうか。言葉が通じる母国だって、子供ができた途端に、外に出なくなったもしくは出られなくなったお母さんだっている。それが、海外になったら、尚更かもしれない。駐在者の奥さん達もいろいろあるんだなぁ。

COOKIEのママは、英語が出来るからいいねぇとかよく言われる。でも、その周りの言葉と自分の現在の英語力のレベルにギャップを感じては、落胆する。英語だって、英語が大好きで覚えた訳ではない。英語にそんな興味なかったし。英語を学ばないと、生活が出来なかったから。中学校と高校は、現地の学校についていく為に、日本の教育にも遅れをとらないようにと、勉強ばかりしていた気がする。苦労したとは言わないけど、大変だった。現地の友達を沢山作って、もっと学校で勉強以外の事をいろいろ経験すれば良かったなぁ。でも、そのお陰で、今の私があって、他の駐在者の奥さん達よりは大変さを感じていないと思う。が、忘れるのは本当に早く。歳をとってるね、確実に。日々、刻々と忘却している。現地人と話す度に、言っている事が分からないところがあったり、話したいことをちゃんと言えずに、自分の英語力の低さを嘆いては、自己嫌悪に陥る。だから、一刻も早くもっと英語を話せるようになりたいなぁ。

そんな私も、そんな彼女も、他の奥様達みたいに、いずれは、こっちの環境に住み慣れて、日本に帰国する時は、帰りたくなーいって嘆くんだろうな。