けんか

昨日の日曜日にけんかをしました。といっても、だんなさんじゃなくて、近所のアンティックの雑貨屋さんのおばあちゃんと。お年寄り相手に何しとんの?大人げないなぁ…って怒られそうですが。

そのアンティックショップは私の家から徒歩5分ぐらいのところにあって、近いうちに閉店をするのか、毎回50%セールをしています。古びたがらくたのものも沢山ありますが、たまに掘り出し物もあります。2、3回ぐらいお店にお邪魔したことがありました。ただこのおばあちゃん、すごく愛想が悪くて、いつもしかめっ面。でも、他のお客さんには愛想がいいみたいですが。私が嫌いなのか、日本人が嫌いなのか、いつも来るのに安い買い物しかしていかないからか、COOKIEが一緒の子連れだからなのか、分かりませんが。

で、先週の金曜日に、散歩がてらにお店の前を通って、ショーウインドーを眺めていたら、珍しく、おばあちゃんが入りなさいと促すもんだから、店内を物色していたら、また、かわいい雑貨を見つけてしまいました。手にとってみたら、おばあちゃんが、それ一ドルでお買い得よ!って。確かに、一ドルには安すぎる。が、お財布の中には一ドルも入ってなかった。殆どの支払いをカードで済ますようになってから、現金を補充するのをついつい忘れてしまうのだ…。カードを使えないって言われたので、おばあちゃんにまた週末に現金を持って来るからと約束しました。

で、日曜日。お店に訪問。おばあちゃんはお年寄りだし、言った事を忘れている可能性があるから、念の為、レジカウンターに座っているおばあちゃんに確認。

"Is this $1, right?" 1ドルだよね?
"No, it's $5." 違う、5ドルだよ。
"You said this is $1 on Friday."
 金曜は、1ドルって言ってたよ。
とか言ったら、急に血相を変えて、
"I am the one who decide the price, NOT YOU!!!" あなたじゃなくて、私が、値段を決めるの!とか言って怒鳴り始めました。
"Yeah, you are the one who decide the price and you are the one who said $1." そうだけど、そのあなたが1ドルって言ってたよ。
"Shut your mouth!! I might have said it's $1 but it is $5 dollars now." おだまりなさい!1ドルって言ったかもしれないけど、今は、5ドルなの!
"How come you change the price??" 何で値段が変わるの?
"None of your business. Just listen to me what I say!!"
あなたには関係ないでしょ。私が言った事を聞けばいいの。
"......"

5ドルでも全然安いんだから、大人になって買えば良かったんだけど、あまりにも言い方がキツイから、感情的で短気でせっかちで頑固な私は、ついついキーっとなってしまった。本当はもっととことん闘いたかったけど、相手も相当頑固みたいだし、お年寄り相手にやりあうのも何なんで(十分、大人げないけど)。何も言わずに、店を出てきました。手に持っていた数々の商品を、そのままレジカウンターにドン!と置いて、ドアをバタンと閉めて、出てきたかったけど、それらを、おばあちゃんが、元の位置に戻すのも大変だろうからと、小心者の私は、険悪な雰囲気が流れる中、わざわざというかいちいち一つ一つの手に持った商品を、元に戻して(超格好悪すぎ、そんなことするぐらいなら買えばいいのにと思いながら)、扉をそーっと閉めて、無言で店を後にしました。帰ってから、だんなさんに、ドードーとなだめられ…。

二度とあの店に行くもんか!って思っていたら、日傘をお店に忘れてきてしまったではないか。何て私って馬鹿。二度とあのお店に顔なんて出せないと思いながらも、あの日傘、結構気に入っていたしなぁ。で、ほとぼりが冷めた月曜日の今日、やっぱり、取りに行くことにしました。私にはプライドがないのか!?日曜日はごめんなさいって言おうかなともちょっぴり思い…。値段が変わろうが、お店の人が値段を決めるんだし、もしかして、私が5ドルを1ドルと聞き間違えてたかもしれないし。でも、一応、サングラスをかけて、帽子を被って、変装したつもりだけど、バレバレ。東洋人で、こんなチビ、インパクト強すぎて、忘れるにも忘れられません。お店に入った瞬間、おばあちゃんにジッと睨み付けられました。

"I left my umbrella here yesterday." 昨日、傘を忘れたんだけど。
"Behihd you..."
 あなたの後ろよ。

私の後ろの扉に私の日傘がかけてありました。

"Thank you..."

とだけ言って、お店を出てきてしまいました。結局、ごめんなさいとは言えずに。