アメリカの歯医者 −フロス!フロス!−

kukai01112008-04-29

COOKIEと私、初めてアメリカの歯医者さんに行ってきました。COOKIEにとっては、歯医者さんそのものが初めて。1歳3ヶ月でデビュー。特に気になる事はなく、メディカルチェックを受けに。最近こっちに来たママさんに、日本では一歳半前後に、市で無料でフッ素塗布してもらえるんだよと聞き、とりあえず、先生に聞いてみようかなと思って。

よく聞くのが、アメリカの歯科医の技術は高いらしい。詰め物がとれて、こっちで詰め直してもらった日本人の友達。彼女のお母さんが日本で歯科衛生士をやっていて、帰国した時に、お母さんに詰めなおしてもらった歯を見せたら、すごくきれいで上手いって驚いていたらしい。私達がかかる歯医者さんは日本人の先生だけど、ちょっとどんな先生か興味あり。

やっぱり、前回の小児科と同じで、ホテルのようなアパートのような高い建物が何棟か並んでいて、その建物の一室一室が別の病院。もちろん、いろんな科の病院。私達がお世話になる歯科には、三人の先生がいました。

COOKIEの先生は、30代前半ぐらいの若いきれいな優しい先生。私が、COOKIEを抱っこしながら、診察台に座わされて、COOKIEの歯を検診。先生が、COOKIEの口を開けた途端に号泣スタート。とめどなく大粒の涙を流すCOOKIE。今日は、チェックだけで、何もしてないのですが。嫌な音が出る機材も使ってないし。先が思いやられますわ。

先生に言われたのが、COOKIEの前歯のエナメルが溶けてきてしまっていて、歯石がたまってきているので、もっとちゃんとごしごし磨きなさい。私が、いまだにガーゼかシリコンヘッドのやわらかい歯ブラシで磨いていると言ったら、普通の毛の歯ブラシに今すぐ切り替えてと言われました。一日三回が理想だけど、大変だと思うから、夜だけでOK。でも、しっかりみっちりごしごし磨くこと!フッ素は、飲み込んではダメなので、まだ何でも飲み込んでしまう年齢なので、もうちょっと大きくなってからしましょうとの事です。

で、しきりに言われたのがフロスフロスデンタルフロスで、糸ようじの事です。奥歯が生えてきたら&歯と歯の間隔がなくなってきたら、フロスを必ず使いなさい!という事。糸でちゃんときれいにしてあげなさいとの事。まだ幼児なのに糸を使う必要があるのかなぁと半信半疑で聞いていた私。

で、私は、この歯医者の経営者と思われる60代ぐらいの男性先生に診てもらいました。COOKIEはベビーカーに乗せて、隣でお菓子でも食べてもらおうと思っていたら、病院内に響き渡るぐらい泣き叫び様。結局私のお腹に馬乗りさせて診察してもらうことにしました。それでもCOOKIE、大号泣。私も、歯医者は嫌いで、いつもびくびくしているのですが、COOKIEでそれどころではなくなりました。先生も、「マミーのマウスを今からクリーンアップするからね。イッツオッケー。」とか言って、私の歯をきれいにしながら、COOKIEをなだめてくれました。先生に、いい歯をしているねぇと褒められてましたが、何個か虫歯を発見され、これから通院させられる事に…。

今まで、いろんな歯医者に通いましたが、今日の先生が一番良かった。今日は何も治療はされていないから腕は分からないけど、とにかく、説明や話し方がすごく丁寧で、親切。質問はないですかとか何度も聞いてくれたり、質問をしたら、画用紙に絵を描いて、詳細に説明してくれた。医師が患者に十分に情報を提供し、患者の同意を得るというインフォームド・コンセント (informed consent) がアメリカで生まれただけはあるなぁと思った。

で、この先生にも言われた事。それは、フロスを使いなさい、という事。COOKIEの担当医も私の担当医も、フロス!フロス!とフロスの営業さん?って思うぐらい、フロスの重要性を語っていました。先生に、あなたは、何回食事をしますか?と聞かれ、三回と答えたら、じゃ、三回フロスを使って、歯をきれいにしないさいと。歯ブラシだけではきれいにならない。アメリカでは歯磨きの後にフロスを使うのは当たり前。大人も子供。フロスを使っていたら、歯茎の病気にもならないし、虫歯にもならない。フロスを使わないから、歯と歯の間が不潔になって、歯茎が腫れて、歯槽膿漏とかになったり、虫歯になるんだよって。

日本では、フロスを使いすぎると、歯と歯の間が開いて、すっき歯になるって言われているけど、それは全くの嘘。すっき歯になるのは、フロスをやらなくて、不潔にして、歯茎がやせこけてくるから。あなたは、歯磨きやフロスをする時、たまに出血するでしょ?それは、歯と歯の歯茎が不潔になって、腫れているからだよ!って。ギクっ。アメリカ人は、フロスで歯をきれいにする習慣があるし、何も問題がなくても6ヶ月毎に必ずデンタルチェックに来るから、歯がきれいだよって。日本人は、虫歯や歯茎の病気になってから、歯医者に通う。その時じゃ手遅れで、結局は、歯や神経を抜いたり、詰め物だらけになったりして、歯を痛めつけることになると力説してくれました。なーるほど。

同じ先進国でも、国が違うだけで、先生の言う事が違うのだろう。興味深い。とっても勉強になりました。アメリカの歯医者さん、いい感じです。唯一嫌だったのが、歯の診察の合間や終了後に、口をゆすぐお水がミント味だったこと。ちょっと気持ち悪い。普通のお水でゆずぎたい…。[,left]

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診察後は、病院のお庭に池があったので、池の周りを散策しました。池にはがちょうと赤ちゃん達がいて、COOKIEもすっかりご機嫌に。二人でかちょうの親子を眺めていたら、どこからか突然白衣を着たお医者さんが来て、がちょうに餌をあげなよ!と言って、パンを二本くれました。しかも、焼きたてのアツアツのガーリックパン。何て贅沢ながちょうなんでしょう。ちょっと目を離した隙に、COOKIEがパンをほおばっているではないか。あなたが食べてどうするのよ。食いしん坊。
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一日三回の歯磨きプラスフロスはちょっと無理かもしれないけど、夜だけは頑張ってみようと思う。子供の歯の管理は親の責任だよ!と先生に注意されたので、COOKIEの夜の歯磨きも鬼になって、頑張るぞー。
覚悟せよ。[,left]