損害賠償

真上4階の住人からの騒音はまだ続きますが、クレームを言ったら、だいぶましになりました。苦情は、うちの大家Ketcham氏 → 私達が住んでるコンドミニアムの管理会社(仕組みがよく分からないけど、何せ、部屋によって大家が違うから) → 真上の部屋の大家 という流れで、伝わったようです。管理会社からの一通の手紙を手にして、真上の部屋の大家が血相をかかえて飛んできて、謝りにきました。たかが手紙、されど手紙。アメリカは紙社会なので、こんな紙一枚が大きな効力を発揮します。私達が騒音で部屋を退去してしまったら、うちの大家に間違いなく訴えられるでしょう。

上の大家さん曰く、この騒音はあと1、2週間ぐらいで終わるらしい.。もうちょっとの我慢だと思っていたら、またもや新たな問題が。お風呂に入ろうと思っていたら、トイレやトイレのまわりが泥水や白いペンキ(粉)で覆われているではありませんか。天井のダクトを見ると、明らかに、やっぱり上からの仕業。過去に、数回、上からの水漏れの被害にはあっていたのですが、水ならともかく・・・まったく。

証拠写真を何枚かだんなさんに撮ってもらって、またまたうちの大家にクレームメールをしました。で、また同じ経由で、早速、翌日、上の階の大家さんから謝りの電話が。でも、何でこうなったこのか分からなくて、意図的にしている訳ではなくて、私はどうしたらいいのだろう、と半分泣きが入っていました。嘆かれても、こっちが嘆きたいんだけど。

私は、とりあえず、余分な時間や労力を費やしたくないし、迷惑しているから、原因を追究して、同じ事が二度と起きてほしくないだけなんだけど、あっちは、どういうダメージがあって、私はどうしたらいいのかの一点張り。なかなかかみ合わない。アメリカでは、トラブルが起きたら、大小問わず、これだけの損害があったから、これだけの損害賠償をしてってはっきりさせるのだろうか。

フロアやトイレマットが汚れたり水浸しになったりして、掃除や洗濯をするだけだから、実際物理的にダメージはない。言ってみたら、籐のバスケットに入っていた束のトイレットペーパーが濡れて、使い物にならないというぐらいのダメージ(乾かして使ったけど・・・)。余分な時間を労力も物理的なダメージに入るのかしら。精神的にダメージは被ってるけど。日本だったら、ちょっと些細なことだったら、菓子折りとか持って、謝罪しに行けば済む話だろうけど、こっちは、逆にそんなことしたら、そんなことで騙されるかぁって感じなんだろうか。クレームするのが何か面倒くさくなってしまった。でも、泣き寝入りはしなくないしなぁ。

そういえば、この前、日系スーパーのフードコートでお惣菜を買おうとしていたら、前に並んでいたアメリカ人の男性客が、レジの店員さんに、何やら文句を言っていた。どうやら、その男性は、数日前に、スープをお持ち帰りで購入して、家でスープを食べようと袋から出したら、蓋が外れて、手をやけどしそうになったとの事。そのクレームに対して、店員さんは、「蓋が外れやすいので気をつけてくださいね。」と冷静に対応。そしたら、その男性、"That's it? How about another cup of soup? (それだけ?もう一杯のスープでどう?)"と言って、店員さんはしぶしぶ無料でスープを男性客に提供していました。恐るべしです。こうやって、損害賠償をするのかぁ。いくら私でも出来ないかも。そんなはっきり言えません。本当に蓋が外れて、手をやけどしそうになったという真相は誰も知りませんが。