こっちの出産事情

今日は、車で10分ぐらいの総合病院に、Maternity Tour(マタニティツアー)に参加しました。妊婦ツアー。アメリカはどこでもそうなのかは分かりませんが、私が住んでいる辺りは、定期的に検診してもらう病院と実際に出産を行う病院は全く別物です。検診してもらう病院はあくまでも診療所、出産をする病院は、所謂、総合病院。産婦人科専門病院ではありません。ここでは、総合病院が二つあって、どちらか好きな方を(もしくは、保険会社が指定してる方を)選びます。定期的に検診してもらっている病院では、希望をしても、出産をできません。だって、先生がいても、設備がないから。なので、産婦人科の先生は、総合病院の施設を借りて、出産を行うのです。産婦人科だけじゃなくて、あまりメジャーではない科は、先生が出張して、場所を借りることもあるそうです。だから、病院からの請求書は、いろんなところからきます。詳しいことはまだ分かりませんが、多分、産気づいたら、先生に電話して、総合病院で落ち合うって感じでしょう。私だけでしょうか。これを聞いて、怖いと感じるのは。だって、緊急な場合、今かかっている病院に行っても設備はないし、総合病院に行っても、先生はいない。

私がかかっている先生は、アメリカ人の女医さんです。診療所には4人の女医さんがいて、いざ出産の時も、4人の誰かが見てくれます。毎回検診する度に、4人の誰かで、先生が違うし、検診自体もすぐ終わるので、全く先生に信頼感や親近感を感じていません。悪い先生ではないんですが。日本人の産婦人科医も数人いたのですが、受付が超冷たい、先生自体も冷たい、計画出産しかしてくれない等の理由から、結局、同じ会社の駐在奥様のお勧めで、アメリカ人の女医さんにしたのですが。

ちなみに、こっちでは、計画出産は普通に行われます。母体に負担がかかるとかそういう理由ではなくて、何せ、先生が出張で総合病院で出産をみてくれるので、時間や場所の制限もあるので、先生の都合で、日時を決められるのが主のようです。あと、アメリカらしい合理的な考え方で、日時が決まっていると、だんなさんが事前に仕事を休める、サポートに来る人も来やすい、いつ産気づくかどうか不安ではない等のメリットもあります。けど、私にはそれも怖くて怖くて仕方がありません。私達の理由で、赤ちゃんの誕生日を決めてしまうなんて、とてもじゃなくできません。

話は戻って、今日は、二つある総合病院の一つでツアーがあって、病院内を、だんなさんとCOOKIEで見学できました。英語で早口でまくしたてられて、100%理解はできませんでしが、大体事情は分かりました。大きなきれいな病院で、設備は問題なさそう。でも、いかにも病院って感じ。病院の雰囲気や医療器具を見て、何か抵抗を感じました。私の中では出産は病気じゃないから、自然な分娩がしたいってことで、COOKIE助産所で産みましたが、まさに、ここは、私の意に反しています。最近、アメリカではやっているという自宅出産もちょっと考えましたが、やっぱりやめました。自宅でのお産の準備も大変だし、家族も気を使うし、私も、産後はちょっとゆっくりしたい。家にいると生活感がありすぎて、休まりそうもない。それに、COOKIEも私が傍にいたら、甘えたいだろうし、私も、構ってしまいそうだし。

ちなみに、こっちでは、出産二日後には退院させられます。たった二日目で。日本だったら、一週間。体のそこらじゅうが痛くて、出血も続いた状態で、病院から出されます。理由は、医療費が高いからと、麻酔による無痛分娩なので体力を消耗しないから。でも、私はあえて無痛分娩をしないかも。まだはっきり決めていませんが。そのお話はまた今度。

毎日バタバタで、本当二人目のことなんて忘れている日々。しかも、たった二日間の出産だから、郷に従えという感じで、あれもこれもと言ってられないのかなぁ、なるようになるのかなぁと思いつつも、やっぱり、不安を拭いきれないところもあり。不安を持ったまま出産するのもなぁ。とりあえず、もっといろいろ勉強してみようとは思いますが。