超不安なハイテク検診

前の日記で書きましたが、こっちの妊婦検診では、心音を聞いて終わりで、超音波検診は殆どやってくれません。が、私は、別に、また違う病院で、検診も受けておりまして。それは、障害の有無や赤ちゃんがちゃんと成長しているかを調べてくれる検査機関なのです。多分、この検査病院に通うのは任意で、現地の人みんなが通う訳ではないと思う。だって、また別にお金がかかるから。ただでさえ、通常の妊婦検診も、お金がかからないように、超音波などいろんなものを削っているのに。高齢出産だとか、病気持ちだとかいろいろリスクがある人が対象のようだし、経産婦だし、COOKIE連れての病院は大変なので、細かい検査はいいかなぁと思っていました。しかも、いろんな検査のパンフレットを渡されて、全部英語で専門用語だし、検討する気も正直失せていましたが、今の病院にとりあえず行くだけ行きなさいと言われて、検査病院の扉を初めて開いたのが、8月でした。話を聞くだけのつもりが、結局、検査させられる羽目に。

この検査病院は、超ハイテク機器が揃っていて、その8月に、初めて、4Dの超音波をしました。4Dの超音波は感動でした。お腹の胎児がリアルに見れて、元気に育っているんだなぁと実感。超音波でも、ある程度の目安ですが、ダウン症等の障害等を判断ができます。超音波は問題なく、その後、言われるがままに血液検査をされました。母体血清マーカーテストのようなもので、血液中のいくつかの物質を測定することにより、胎児のダウン症や、脳脊髄系の異常等の障害の有無を推定するものです。ただ、これはあくまでも、確率がでるだけで、有無ははっきりしません。その確率の数値を高くみるか低くみるかは本人次第です。が、私は、数週間後、先生から電話があって、私の年齢にしては、数値が高いので、再度検査が必要と宣言されてしまいました。

二度目の血液検査。正直、辛かった。検査を受けた事が果たして良かったのだろうかといろいろ考えました。知る権利はあるし、知りたいけど、結果が自分の予期しないものだった場合、私は産む選択、産まない選択ができるのだろうか。二度目の検査の結果を待っている二週間、日々の生活に忙殺されながらも、心の片隅ではいつも気にかけていました。先生には、二度目の血液検査で、また数値が高かったら、次は羊水検査と言われていました。羊水検査とは、お腹に注射をして、羊水を採って、胎児の染色体を調べる検査です。この検査は、血液検査のように可能性の数値がでるのではなくて、障害の有無がはっきりします。ただ、お腹に針を刺すので、低いですが、流産や感染症や胎児の受傷等のリスクが伴います。

二度目の血液検査は、幸いなことに、数値が低くて、羊水検査も他の検査も受けなくていいよと先生に言われ、本当にホッとしました。でも、引き続き、この検査病院には通わされそうです。今日も、その検診だったのですが、この前の二回目の血液検査で、ちょっとホルモン(hCG)の数値が高いから、様子を見たいから、また通院するようにと言われました。この先生には、本当よく脅かされます。毎回、Congratulationを連呼して、超音波の映像を見るたびに、Beautiful Babyとか褒めちぎってくれますが、何を言われても、ちょっとした先生の脅しの一言で落ち込みます。ハイテクもいいけど、知りすぎるばかりに不安要素がどんどん増えていきます。あと、専門用語が難しい。日本語でも分からないのに、英語だとさらにピンとこなくて、質問したくても、できない。毎回、予習復習です。とにかく、早く、この検査病院とお別れしたいものです。