麻酔

2月にCOOKIEと共に渡米して、もう少しで10ヶ月。早いものです。この10ヶ月の間で、私は、歯医者に30回近くも通っています。お腹が大きくなってきて、さすがにつらくなってきた今日この頃。治療中、COOKIEはというと、私のお腹の下あたりに、馬這いになって、私の歯が治療されているのを涼しげな顔で見物しています。人が歯医者の治療を受けているのは好きらしくて、治療が長くなっても、ずっと静かにしていて、歯医者の名物客になっていて、先生にも、この子は将来歯医者になるのではとからかわれています。

今は、虫歯の治療が全て終わり、今は、日本で治療して詰めてもらったものを全て新しい詰め物に総入れ換えしてもらっています。先生曰く、日本では保険適用以内で治療するので、どうしても詰め物の材料や詰め方に限界があるらしく、先生に全部変えなおした方がいいと言われてしまいました。なかなか通院が終わりません。前にも言った通り、健康的できれいな歯が、こっちではステータスとされるアメリカ。歯並びの悪いことは、経済的な貧しさを示すといわれるくらい、アメリカ人は歯に気を遣います。でも、入っている保険にもよりますが、ご存知の通り、保険でフルカバーされないと、歯の治療費は目が飛び出るほど高いです。何万〜何十万単位で治療費がかさみます。

もう一つ、日本の歯医者と違うところ、それは何でも麻酔麻酔です。注射大嫌いのこの私が、すでに軽く20回ぐらいは麻酔の注射をされています。歯の治療はもちろんのこと、詰め物を換えるだけでも麻酔をされます。先生に、何で麻酔ばっかりするんですか?と聞いたら、だって、痛いの嫌でしょ?って。そりゃ、痛いの嫌だけど、麻酔の注射も痛い…。本当に、こっちは麻酔大国です。

なので、お産に関しても、硬膜外麻酔を使った無痛分娩はこっちでは当たり前で、したくないと言わない限り、無痛分娩に当然のようにさせられます。いろいろ考えた上で、私はやはり無痛分娩にはしないと決めました。周りには驚かれ、超楽チンなのに…と言われましたが。無痛にするから、体力を消耗せずに、二日で退院できるのにぃ…って。

メリットは沢山ありますが、デメリットとして、ふるえや吐き気が止まらなかったり、神経に障害が残ったりとか腰痛に悩まされたとか副作用の話を聞いたりしました。で、実際、どうやって硬膜外麻酔をされるかというと、麻酔液は、背中につけた点滴装置から入れられ、その間、心拍数などを監視するために、分娩監視装置が体につけられます。トイレにはいけないので、尿道にはカテーテルが挿入され、歩いたり立ったりすることはできません。大体、分娩促進剤を併用されるのが主。麻酔が赤ちゃんにも影響するので、産後のおっぱいの吸い付きも悪く、初乳を飲む時間が遅くなるらしい。私には、あちこちに管を通されて、身動きできずに、ベットに固定されてのお産なんか到底できそうもないから、やっぱり無理。痛いの大嫌いだから、痛みがないのは魅力的だし、経験してみたい気もするけど、私はやっぱり怖がりなので、やめておきます。

そう決めたのですが、今、検診をしてもらって、実際、お産も手伝ってもらう先生・病院(お産をする病院ではありません。産む病院は、あくまでも病院の場所を借りるだけで、二者選択しかないので。)にかなりの戸惑いと不安があるので、勝手に一人で変えようかと考えています。だんなさんもあきれていることでしょう。8ヶ月に入るというのに、いまさら…。どこに変えるのかは決まっていませんが。どうなることやら。