シビアなアメリカ

私の学校も今日から冬休みに入りました。来月からも学校に行く事にしました。今日、授業料を払ってきました(といっても、3ヶ月で50ドルですが…)。産むギリギリまで通うつもりです。でも、同じ姿勢で、長時間座って、勉強するのは、正直、ちょっとキツイですが。最近、車の運転も、辛くなってきました。けど、車はこっちでは必要不可欠です。さらに、先週から、永住している日本人のママ友達が、車の事故に巻き込まれ、車がない為、ほぼ毎日、彼女の買い物や用事の送り迎えをしていて、愛車のハイブリッドくん、フル稼働です。

友達が巻き込まれた事故は、相手に重大過失があるのですが、相手はトレイラーで、全く車にもドライバーにも損傷がありませんでした。彼女と子供は無事だったものの、車はひどい破損状況。日本では、どんな事故でも、警察に通報して、交通事故証明書を発行してもらいます。そうでないと、保険金が支払われないから。でも、こっちは、人身事故でない限り、警察は来てくれません。なので、お互いの情報交換し合って、保険会社同士がやりとりする感じになります。

事故後、彼女の車は、Collision Centerというところにレッカーされ、そこが、レンタカーを手配してくれたらしい。が、不運なことに、彼女は、対人と対物損害賠償保険の保険は入っていたけど、自損には入っていなかった。でも、今回のケースは、相手がいるし、彼女には落ち度がないから、自損ではないはず。けど、相手が私は悪くないと言い張っているのと、相手には何も損傷がない。彼女の車の修理代、レッカー代、レンタカー代(一日60ドル)、Collision Centerでの車の保管料(一日60ドル)は誰が払うのか。相手の保険会社に支払ってもらうように、せめて過失割合を決めてもらう為に、彼女の保険会社に交渉してもらいたいのに、彼女の保険会社は全く動いてくれない。仮に彼女が自損に入っていて、彼女の保険会社が彼女に払わなければいけない状況になったら、頑張って、相手の保険会社と闘ってくれるけど、お金にならないことには消極的。一体、何のための保険会社なんだろう。彼女が全部払わなければいけないなんて腑に落ちない。結局、2週間経った先週まで、何も進展がなく、レンタカー代と保管料もどんどんかさんで恐ろしい金額になったので、レンタカーを返し、車も引き取った彼女。

どれだけ保険会社に電話しても、直接押しかけても徒労に終わる。永住している日本人の人達から散々聞かされたけど、やっぱり、そうかも。アメリカは、こういう国なのだ。弱者に、お金がない人達には本当に厳しい。お金で動く。足元を見られる。儲けにならないことには本当いい加減。口から出まかせばかりで、行動が伴わない。今回の件で、弁護士に相談したらと助言したら、交通事故に関しては、人身事故でない限り、お金にならないから、弁護士は動いてくれないそうだ。何でもお金。アメリカって、容赦ない国。お情けなんてないんだろうなぁ。お金がないと、いろんな保険に入れない。医療保険に入らないと、医療が受けられない。車の保険に入らないと、車を運転してはいけないけど、払えないから、無保険で車を運転している人達が沢山いる。そんな人達と事故をしたら、当て逃げされて、自分がとばっちりを受ける。私も、一度、車をぶつけて、相手に逃げられたことがある。私にも過失があったけど…。

自分の身は自分で守らないといけないんだけど、ここでは、お金がないと守ってもらえないこともある。アメリカの怖い一面を見たような。アメリカンドリームを夢見てチャンスは与えられるのかもしれないけど、成功しないと、生活するには、シビアな国なような気がする。