アメリカの救急病院

バタバタしてました。ほんと、次から次へといろいろあります。先週、だんなさんが、デトロイトに2泊3日で一年以上ぶりの出張で、大黒柱不在の久しぶりのお留守番。そんな時に、CATY、高熱。でも一日で下がったので、何だったのだろう?うっすらとした発疹と緑の便が出たので突発性発疹だと思う(病院に行っていないので、分からない。最近はよっぽどのことがない限り病院には行かない。行ったって何もしてくれないから。)。そういえば、COOKIEもちょうど二年前に突発性をしました。しかも、引越しの日。栃木の家を引き払って、だんなさんは渡米、私は実家の三重に帰る日に…。

まぁ、何はともあれ、CATYも元気になりつつやったー!と思っていたら、昨日の日曜日の夕方、お昼寝から起きてきたCOOKIEが今度は高熱。しかも、頭が痛いと泣き叫ぶ。そして、嘔吐。だんなさんのお父さんに相談して、急遽、夜間の救急病院に行きました。(お父さん、ありがとうございます!)

アメリカで初救急病院。すーーーーーーごく待たされるよ、イライラするよ、とは聞いていたので、覚悟して挑んだのですが、予想以上大変でした。これは、すごいです。何がすごいって、ほんと待たされます。8時半近くに病院に着いて、診察室に通されたのが、夜中の12時。診察室に通されるものの、先生が一時間近く来ない。1時になって、やっと先生現れる、診察。その後、インフルエンザ検査とお薬を飲まされる。インフルエンザの検査の結果が出るまで何と!一時間かかるから家に帰らないでと言われ、さらに一時間待ち、すでに午前2時。で、先生からお話があります&薬を処方されますと言われ、さらに待たされ、結局帰路についたのが3時近く。薬と処方と言っても、いつもの通り市販薬。しかも、、、明日、ドラッグストアに行って、自分で買いに行ってね〜って感じです(今日、38.5度ぐらいあるぐったりするCOOKIEとCATYを連れて買いに行きました…)。

まぁ、話には聞いていましたがここまでひどいとは。寒いし、まわりは病人だらけだし、かえって違う病気になりそうでした。ぐったりするCOOKIEや、元気なCATYを待たせることにとっても心が痛みました。もちろん、重症っぽい患者さんはいるのですが、どうみても、元気そうな人達が診察に来ているのにはびっくり。ぼりぼりクッキーやチップスをほおばりながら、コーラーを飲み(深夜だっちゅうのに)、べらべら大声で(携帯で)話したり、そんな人達が先に診察されていくところを目の当たりにしました。診察の順番は重症の順で、でも、小児科は一人の先生がいないので、なかなか順番がまわってこないのです。看護婦さんもガムをかんでいたり、おしゃべりばかりしていたり、相変わらずゆるいです、この国は。全く緊迫感が感じられません。何度看護婦さん達をちくちくつついたことか。でも、みなさんも本当に過酷な環境で頑張っているんですよね…。最後に、看護婦さんにごめんね、大変だったね、でもこれがアメリカのERなのよ、と言われました。

何故、元気そうな人達がERに来ているのか。それは、アメリカ(カリフォルニアだけかもしれないが)の医療では、医師は患者を選ぶ権利があって、保険がない人や支払えない患者さん等を医者は拒否することができるのです。ただ、救急処置が必要な緊急時には受け入れないといけないという法律があるのです。患者さん達に支払い能力がないと分かっていても診ないといけないので、こっちの救急病院は深刻な財政難に陥っているという悪循環。なので、普段医療を受けられない人は、たいした病気でもないのに、Emergencyとして病院に診察に来るのです…。その人達が悪い訳ではないのは分かっていませすが、それにしても何の為の救急なのでしょうか。カナダの映画監督のマイケルムーアが言うように、やっぱりアメリカの医療はおかしい。だんなさんともそもそも国民医療保険がないっていうのはありえないと昨日の車の中で話していました。何度も言うように、アメリカの医療費は目が飛びでるほどの金額です。救急病院にかかったものならなおさらです。

でも、幸いなことに、インフルエンザにもかかっていなくて、心配した髄膜炎でもなく、風邪でした。長いことかかりましたが、はっきり原因も分かり、大事にならずに良かった。でも、今後の教訓が出来ました。よっぽどのことがない限り救急には行けないということ。救急車で運ばれるぐらいでないといけないのでしょうか。ちなみに、救急車もこっちでは有料です。しかも莫大な金額です。保険不保持者もしくは支払い不能力者だと、救急車に乗せてもらえないこともあるのです。ほんと、恐ろしい国です、アメリカは。

今は二人ともすやすや寝ています。早く良くなりますように。