COOP PRESCHOOL

いろんな形態の幼稚園が巨万とありますが、現地の幼稚園で、COOP PRESCHOOLというものもあります。COOPとは共同という意。直訳すると共同の幼稚園。何が共同なのかというと、親が一緒に手伝う幼稚園なのです。どこの町にもあるようですが、今日、私の町のCOOP PRESCHOOLに行ってきました。特に私の町のCOOPはとっても人気で、なかなか入れないとは聞いていましたが、どんなものかと参考までに見学を。

共同の幼稚園、こんな感じです。大体、週二回、三回、五回とコースを選べます。どこも午前保育のみ。9時半〜12時とか。どのように親が手伝うのか。それは、週一回か月に3、4回、親が子供と一緒に登園します。親は、先生の補佐として働くのです。備品の準備や片付けをしたり、クラスの進行を手伝ったり、外遊びの時は監視したり、スナックタイムの時はテーブルを拭いたり、いろんなことをします。今日も、数名の保護者の方がいらっしゃいました。お父さんもいらっしゃいましたよ。その他、月1回のミーティングに出席すること、外部向けにイベントを開催して、Fundraising(資金集め)を手伝ったり等等。普通に幼稚園に預けるよりは、負担は多いですが、人数が多いのでそこまで大変ではなさそう。

この共同幼稚園の魅力は、授業料がとっても安いこと。週3回コースで、高くても月100ドル。普通の幼稚園であれば、週3日の午前のみで400ドル前後はします。何故安いかというと、保護者が参加することによって人件費を押さえていることと、市から援助もあるようです。今日行った幼稚園は教会の幼稚園なので、殆ど寄付でまかなわれているようです。さすが、Donation大国。

次のいいところは、幼稚園や子供の様子を自分の目で見れることが安心。幼稚園で子供がどのように過ごしているかが分かるのは親として嬉しいかも。こっちの人達は(特に西洋人)は、子供の教育に対して、人任せにしないというか、子供と一緒にいる時間をすごく大切にする風潮があるような気がします。公園とか子供を遊ばせていても、ちゃんと子供を見ている、しかも人の子供もちゃんと見ていて、悪い事をしたり危ない時は人の子だろうが、子供もその子のママさんにはっきり言います。こっちは早くから幼稚園に通わせられますが、3歳になっても、幼稚園に行かせずに一緒に過ごす、もしくは、通園させても、午前だけという方もママさん達も多い(でも、大体は乳母さんがいたり、専属のベビーシッターがいたりするから余裕があるのでしょうが)。私が、CATYと一緒に通っている隣町の赤ちゃんクラス(私以外全員西洋人)でも、上の子供達はCOOP幼稚園に入れている方が沢山いらっしゃって、お昼前だから迎えに行かなければ!とそそくさとクラスを後にされています。

あと、もう一ついいところ。それは、大体のCOOP幼稚園に、託児所がついていること。例えば、先生の補佐として働かなければいけない時、3歳以下の下の子はどうしたらいいの?ということになりますが、働いている間、下の子を見てくれる託児所もあるのです。誰が子供を見てくれるかというと、それもママさん達です。それも仕事の一つです。どの仕事に担当されるかは先生が決めます。

こんな感じのCOOP幼稚園ですが、今日見学したところは、教室も広々していて、清潔で、整理整頓されていて、設備も充実していて、普通の幼稚園と比べても遜色が全くない。ただ、おむつがとれているということと、ママさんが英語で流暢に会話ができるということが前提(子供は英語ができなくても全く問題ないらしい)。先生やママさん同士のコミュニケーションはともかく、子供に説明したり、褒めたり、叱ったり等、子供と会話をすることって意外と難しい。大人なら、大体内容を汲み取ってくれるけど、子供はそうはいかない。日本語でも自分の子供をちゃんと叱れないのに、英語ってねぇ。

親が子供の教育に積極的に参加するってことは悪い事ではないと思う。子供には適した教育を受けさせたし、どういう教育を受けているかも知りたい。でも、子供を預けて、自分の時間を持ちたいという本音もない訳ではないですが…。