シアトル旅行の件(前編)

先週末、シアトルに行きました。


ほんとのところ三日前には、どこに行くかも決まっておらず、会社のローカルスタッフにどこがオススメ?と聞いたらシアトルと言うものだから、調べてみた。なんと、エンジェルス@シアトル、これこそ二兎を追って、いやいや、一石二鳥だ。
しかも念のためにさらに調べてみた。なんと、ギャラクシー@シアトルだ。ってか、シアトルにMLSのチームがあることをそれまで知らなかったわけだが。 土曜に二毛作でスポーツ三昧。すばらしい。


ってなわけで、実はローカルスタッフは他にも何箇所か薦めてくれたのだけれど、別の二人のスタッフがシアトル出身だと聞かされ、もう後には引けない感じにもなり、早速チケットを取ることに。今はネットで何でも取れるから便利。あっという間に(でもなかったけど)飛行機と宿とゲームのチケットをゲット。


しかし前日に荷造りしながらWiiでシアトルの天気を見たら、なんと、日曜日は最低気温32F。これは僕でも知ってます。0℃のことです。って、おい、もう5月だよ、、、さすがUSの北の果て。Tシャツだけではダメだと気付く。ところが、翌日、空港に着いて気付く。持ってきたはずのジャケットが無いと。見事に家に忘れている。2年前、極寒のデトロイトに行くのにLAX近くの駐車場の車内にコートを忘れたのに比べればずいぶんマシだが、まあなんとも。


2時間強のフライトでシアトル近郊の空港に着。意外とそこまで寒くない。ホテルは目と鼻の先なのだけど、ホテルの送迎バスでとうちゃーく。シアトルの情報をネットで調べてたがすぐ眠くなったので就寝。
そして翌日。知ってる場所は、Pikeなんとかっていう市場とNeedleなんとかっていうタワーだけだったので、朝市でもやってるだろうとPikeなんとかに行ってみる。なんと2009年にできたライトレールの終点から、うちのホテルは徒歩1分。たまたまだけどね。で、その新しいライトレールで市街にあるもう一つの終点まで、37分の旅。


Pikeなんとか改めPike Placeは海のそばの市場。海鮮を初めとして、肉やら野菜やら生花やら雑貨やら、いろんなものを売っている。が、日本の朝市、しかも海鮮丼をその場で食べられる的なのを期待していたのは少し間違い。そういえば、LA近郊のような日本食レストランは皆無。つくづくLAの特殊性を感じます。しかしピロシキ屋のサーモンピロシキ、これはうまかった。しばらく海を眺める。植生は杉を中心とした、深い緑の林が続く。その合間合間を、入りくんだ海岸線が縫っている。ちょっと見たことがない景色、けっこう気に入りました。
それから、スタバの1号店でコーヒーを買い、しばらく町をブラブラ。町自体は小綺麗で、建物は少し欧州風。色は控え目。しかし、あまり活気は無い。シャッターを卸している店も多いし、これがかのBoeingとMicrosoftのお膝元になのだろうか、と思わせる勢いの無さ。。。みんな顔がやたら白いせいかな。LAでは白人でもどっか焼けてるし。


ブラブラしてるうちにお昼になったので、海沿いをサッカースタジアムまで歩く、と、遠くから楽隊のざわめきが。なんだろうと思って行ってみる。


なんとSeattle Soundersのサポーター達が行進をしている。ナイス。あの活気の無さはここに人が集まっていたせいか、と感じさせるくらい盛り上がっている。正直、USはサッカーの不毛の地で、LAはメキシカンが多いから盛り上がってるだけと思っていたが、なんの。この盛り上がりよう。毎試合やってるのかは知らないけど。スタジアムまで一緒に行進。


そしてスタジアム。綺麗。そして屋根の感じは、埼スタを少し彷彿とさせ愛着が湧く。しかしこのユニのグリーンはほんとに芝に同化する。違う色を入れた方がいいんじゃないかなー。国歌斉唱でみんな起立し、さあ試合開始、でみんな座るのかなと思ったらみんな立ったまま応援してる。ここ、ゴール裏じゃないんだけど。。。しかもどうも年間パスを買ってるディープなサポーターの合間の席だったようで、みんな知り合いみたいにギャーギャー言ってる。隣のおじさんが特にうるさーい!応援は意外と統制が取れている。アメリカっぽくない。これはシアトルっ子の気質なのかなー?


そうこうしてるうちに試合は0−4でSoundersの惨敗。点差ほどGalaxyが圧倒的に強いというわけでも無かったけど、カウンター狙って1−0を目指すゲームプランだったのが、先制されて完全に意気消沈してしまったという感じ。楽隊も空気を読まずに急に曲を演奏しだしたりするものだから、観客にはブーイングされてたし、ご丁寧に試合後の出口のところでも吹いていた。うるさいっての!って顔をして去っていった観客が、全体の約7割。


続く