シアトル旅行の件 後編

さて、サッカーの試合が終わり、野球の試合までの3時間、何をしようかと。。。
とりあえずニードルなんとかかな、名所らしいし、ということで、
とことこ歩き出しました。
バスや電車を使うには近いし、歩くにはちょっと遠い微妙な距離。


しかし涼しいシアトルでも、ずっと歩いていると暑くなってきて、
スタバでアイスコーヒーを頂く。
それにしてもどこもかしもスタバです、シアトルって。
いくらお膝元と言ってもやり過ぎだろうというくらい。
長崎市内のリンガーハットの数よりもずっとすごい。


結局40分くらいかかってモノレール乗り場へ。
このモノレールは密かに楽しみにしていた。
羽田のモノレール以外、乗ったことなかったので。
沖縄に行ったときはゆいれーる乗り過ごしたしなー。


そんでもって$2払って乗車、けっこうぎゅーぎゅー詰めである。
そして出発、どうやら複線だったのだが、今は片方だけ使って折り返し運転している様子。
繁忙期は両方使うのだろうか。
そうこうしているうちに、なんだかアートなトンネルを通り抜け、次の駅へ。
めっちゃ人が待ってる、うげっ。
と思ったら、乗ってる人みんな降りてった、どうやら終点らしい。。。
あわてて降りる。


ニードルなんとか改めスペースニードル、、、見た目に大したこと無い。
どうしても東京タワーと比べてしまうためか、5分の1しかないこいつには正直惹かれない。
そういえば、6年住んだ京都でも京都タワーには登らなかったっけ。
一応、ものすごく待ちの行列ができていたので、薦めてくれた現地スタッフには
混んでいたから上まで行かなかったと言うことにしようと思い、
スペースニードルのある公園を少しブラブラする。


結局のところ、シアトルって田舎の小都市なんだと、ようやく気付く。
アメフト・野球・アイスホッケー・サッカーのプロ球団があり、ついこの前まではバスケもあったが、
結局は田舎の小都市、日本で言う広島とか仙台とか博多とか、そういうレベルの街なのだ。
しかし、日本のこれらの街と決定的に違うのは、ご当地の食べ物とか、そういうのが無いこと。
あえていえば、コーヒー???


以外とスペースニードルで時間が潰れなかったので、また歩いてセーフコフィールドへ。
今回は、ちょっと洒落ていそうな4th Aveを歩く、、、というかちょっとお腹が柔らかくって、
デパートかどっかで用を足したく、、、(お食事中の方すみません)
この通りは、新しくて洒落たデザインのホテルやデパートやオフィスビルが立ち並んでいる。
しかし相変わらず活気をあまり感じない。オフィスビルがガランとしてるのは土曜だからしょうがないが、
ブランドの店が立ち並ぶがいったい儲かっているんだかどうなんだか。


そうこうしていると、あちこちに日本人の旅行者やら留学生とおぼしき人が。
かくいう私もOne of themなのだけど。明らかに道に迷っているようなカップルもいて、
助けてあげたいような、カップルだし男の面子を壊すようなことはしたくないような。。。
結局ほっとく。


さてセーフコフィールド。 あのライトスタンドの奥の屋根は、ほとんど客席を覆っていない、
なんだか意味がわからない屋根だったのね、と発見。 どうやらシアトルはアートの町でもあるらしいが、
ちょっと気合が入り過ぎている。


隣には、源平倒魔伝の安駄婆にちょっと似た日系のおばあちゃん。
私が特大ホットドッグでマスタードやケチャップがこぼれて格闘していたら、
そっとティッシュをくれた。
彼女曰く、「Angeles are so lousy.」 といわれてもlousyの意味がわからないもので、
苦笑いとも微笑ともつかない笑いしか返せず、ちょっと気まずくなったので、
「僕はLAから来たんだよ、イチローを見に」 と言ったら余計複雑な顔をして、
ぼそっとso lousyと言っていた。
あとで調べたら小汚いといった意味らしい。ごめん、話につきあえず。


けっこう寒くなってきたのだけど、試合はしまっていてなかなかよい。
イチローが追い上げる2点タイムリ三塁打なんか打ったりして、延長に突入。
10回、不調だった松井のタイムリーでエンジェルスが勝ち越し、そのまま終了。
結局野球でも、LAのチームがシアトルのチームを下したのでした。



さてさて、翌日。 街はだいたい巡った(ほんとに行くとこないなーシアトルは)ので
レンタカーでも借りようと思ったが、$50以上かかりそうだということで怯む。
バンクーバーまで行ってみようかと思ったけど、パスポートを持ってきていないことに気づき断念。
マウントレーニア国立公園とか、いっそポートランドに「オレゴンから愛」の世界を体感しにいくか、
って、オレゴンから愛は一回も見たことないのだけれど。


そんで結局、朝6時から悶々と2時間くらいネットであーでもないこーでもないと悩んだ挙句、
バスで散策しようと決める。 シアトルはライトレールもそうだけど、バス網も発達していて、
(微妙にトロリーも走っていて、プチサンフランシスコの様相)車が無くてもいろんなところに行ける。


湖(たぶん汽水湖)は引き続き針葉樹に囲まれて、澄んだ空、空気が良い。
バスに揺られて眠りそうなのを必死に耐えて景色を堪能。
バスを乗り継ぎ、乗り継ぎ、Bellevueという街でお昼。
ここは着てみてわかったが、中心部にMicrosoftオフィスビルが林立している以外は、
スーパーすら見つけるのに困りそうな田舎。 日曜なので中心部もガランとしている。
ようやく見つけたフォー屋で海鮮フォーを食べ、空港へのバスに乗り込む。


どうやらシアトルは環境に配慮しているようで、そのためか、
空港にはムービングウォークが無い。けっこう疲れる。
ライトレールの駅も微妙に空港ターミナルから遠かったが、バス停も遠い。
空港のゲートの待合の席に腰かけて、んー、どうせ居るならもう少し長く居ると楽しい町かな、と。
でなきゃ、1泊2日でもいいかもしれない。 ちょっと2泊3日は中途半端だったなー。
もう1回来たいか、というと、んーーー、老後にのんびり住むには良さそうかなと。


ロスに戻ると、依然としてロスは寒い。シアトルとたいして変わらないな、とか思いながら帰途へ。