LAの救急事情

巷はハロウィン一色です。今年は、何か忙しくてジャックランタンも作っていません(早く作りすぎると腐るので、後で後でと思っていたんだけど…多分、作らずに終わりそう)。コスチュームも用意しました。もちろん、わたくしも(COOKIEが通っている日系幼稚園では、親も仮装なのです)。COOKIE、CATY、私の衣装、今回テーマが同じです。お楽しみに。

ところで、先週金曜、知り合いが開催するCPR(心肺蘇生法)&FIRST AIDクラスに参加してきました。アメリカでは、CPRがかなり重要視されていて、高校でもクラスがあるし、子供を相手に仕事をしている方は殆どCertificateを持っているほど。

まず、FIRST AID。これは、ほんと勉強になりました。てんかん、喘息発作、糖尿病の発作、アレルギー、詰まらせる、火傷、哺乳類・ヘビに噛まれた時、蜂に刺された時、頭を強打、失神、怪我(外出血、内出血)、心臓発作、脳卒中、糖尿病、凍傷…ほんといろいろな応急処置法を学びました。いやー、これ知っているのと知らないのでは大違い。知らなかったら、パニくって、間違った処置をしそうです。

次に、CPR。今は、大人も子供も幼児も統一されて、同じ方法になったらしいです。大まかな順序は、
1.状況の確認
2.意識の確認
3.意識がなければ、911。(日本で言うと、119。)
4.気道確保
5.人工呼吸 2回
6.胸骨圧迫(心臓マッサージ)30回
意識が戻るまで、救急車が来るまで、もしくは、最低30分は5と6を交互にやるとのこと。5と6を5セット、練習でやりましたが、かなり大変です。それでも、5分も経っていなくてびっくり。これを30分もやるとは!!

でも、救急車がすぐ来てくれるから大丈夫よね!って思っていましたが、これは大間違だった…アメリカでは…講師の方のお話だと、都会になればなるほど、911は繋がりにくいそうで。1回目電話してもずっと待たされ、二回目でも繋がらず、三回目のコール後半でやっと繋がるそうです。で、それから救急車が到着するまで平均30分はかかるとのこと…。心肺停止後『1ヶ月の生存率』を『救命率』と言いますが、アメリカでは(一応、救命先進国らしい)は20%ですが、ロスは限りなく0%に近いそう…(ちなみに大都市のシカゴも0%。医療が発達しているシアトルは何と45%。)悲しいことに、911に電話が繋がっても、人が死んでいる、死にそう、もしくは、銃声が聞こえる、相手が銃を持っているとかいう緊急性がない限り、なかなか救急車が来てくれないとのこと。

なので、講師の方に、CPRがどれだけ大事で、こちらの救急を過信していると、取り返しのつかないことになると脅され…すごく恐くなりました。でも、講師にいいことを教えてもらいました。911に何回電話しても繋がらなければ、自分が住んでいる消防署に電話しなさいということ。ローカルの警察は、全く当てにならずに、動いてくれないからダメ。消防署じゃなきゃダメ。消防署の方には911に電話しなさいと言われるはずだけど、子供が大変なことになっていて、死にそうみたいなことを言ったら、必ず動いてくれるそうです。

ちなみに、911は全部英語です。緊急事態の時に、冷静に、英語で状況を伝えられるかなぁ。CPR(人工呼吸&心臓マッサージ)も一刻もしないといけないし(しかも30分も)、同時に電話も繋がるまでかけ続けないといけないし、繋がっても、英語で状況説明して、しても、来てもらえないかもだし、何だかイヤだなぁ。講師の方は、とりあえず、英語が話せる誰かを早急に探して応援を頼むことが大事と言われました。そうそう、こっちの救急車は有料です(かなりの金額です)。でも、それは、乗れば有料になるのであって、来てもらうだけはタダらしいです。なので、気にせず必要な時は呼びましょう!と言われたけど、来ないんじゃねぇ。