ピストルクラス


近くにある大学にてpistol classを受講してきました。土曜日の8時〜17時の一日クラス(子供達をみてくれただんなさん&友達のSちゃん、ありがとう!)。何故、ピストルなのか。アメリカと言えば銃社会。個人的には、銃規制賛成派。ただ、アメリカの銃問題はかなり複雑なもの。アメリカでの銃はなんぞやという疑問や、実際、アメリカ人の銃に対する考え方、自分の銃に対する興味本位もあり、受講してきました。こんなことを学べるのもアメリカならでは。

クラスは、午前の講義と、午後の実技がありました。写真は、実技の射撃で使った銃です。二種類使用しました。左は、リボルバー、右はセミオートです。映画とかで見るのは右タイプです。

クラスの内容の前に、まずアメリカでの銃について(池上彰さんのそうだったのか、アメリカから参照)

アメリカでは、銃による犯罪が多発しています。日本人の記憶に残っているのは、ルイジアナ州で銃殺された日本人留学生の服部剛丈くん(ハロウィンのパーティーの家を間違えて)。発砲した被告は、無罪判決。学校内での銃撃事件も相次いでいます。最近、私の近くの小学校でも発砲事件があったようです(子供が親の銃を家から持ち出して、学校で間違って発砲)。

アメリカには、2億2000万丁を超える銃があって、乳幼児から高齢者まで全てを平均して一人あたり一丁という計算になるらしいです。毎日30人が銃で撃ち殺される国。

で、憲法には、『人民が武器を持ち、携帯する権利』が保障されています。クラスでも、先生が、銃を持つのは人間が持つべきあたりまえの権利なのだとクラスの初めに力説していました。

その銃を持つ権利を守るのがNRAです。NRAとは、全米ライフル教会の略。アメリカの銃社会を支える一番大きな組織。年間予算は100億円という大規模。その豊富な資金力で、政治の世界に強い影響力を持っています。息子のブッシュ大統領もNRAの支援を受けたし、父親も元NRAの会長だった。ブッシュ大統領親子は、銃賛成派(共和党)。クラスの先生は私は共和党の人間ではないとおっしゃっていましたが…。

先生は、しきりに、クラスで、NRAの会員にならないかと勧めてきました。実際、クラスの数名がNRAの会員の申し込みをしていました。会員費がの35ドルが、今なら25ドルと。NRAは、射撃の競技会や銃の安全な取り扱いの講習会を開く活動をしていると強調していましたが、実際は、銃を持つ権利を主張し、銃の規制に反対する活動に力を入れているのも事実。NRAは、銃が人を殺すのではなくて、人が人を殺すのだと主張しているようですが。

NRAは、銃規制推進派の議員がいると、豊富な資金を注ぎ込んで反対派を当選させ、銃規制派を落選させたりしているようです。なので、落選させられるのを恐れて、銃規制を推進できない議員が出てくるのが現状。

クラスの午後の実習で、shooting rangeに行きました。そこで、普通に銃を売られていました。カリフォルニアは、州の中でも、一番銃の購入が難しいらしいです。ちなみに、一番簡単なのが、テキサス州ブッシュ大統領の出身地)。

アメリカと銃の関係は密接です。そんな中、クラスに受講して、いろいろ考えさせられました。クラスの詳細はまた今度書きます。