子育てのタブー

ついさっき観たNHKのスーパープレゼンテーションのテーマがアメリカ人起業家夫婦(子供三人の親)が語る子育てのタブーについて。アメリカ人でもこういうこと考えることあるんだなぁ。

その4つのタブー。

You can't say you didn't fall in love with your baby in the first time.
(最初は子供を愛せなかったと言ってはいけない
You can't talk about how lonely having a baby can be.
(育児の孤独を話してはいけない)
You can't talk about your miscarriage.
(流産についてはなしてはいけない)
You can't say that your average happiness has declined since having a child.
(子を持つと、幸福の平均値が下がると言ってはいけない

子供が生まれた瞬間、感動の愛に包まれると聞いていたのに、正直そうではなかったというプレゼンターのぶっちゃけトーク。プレゼンターのLove is a processという内容に納得。愛があるかないかの有無ではなくて、子育ての過程の中で愛情が生まれて行く。赤ちゃんはかわいいし、出産後は感動したけど(感動というより、終わった~という達成感や安堵の気持ちが強い)、100%愛せたかかわいいと思えたかといえばそうではなくて、赤ちゃんの時より今の方が子供に対する愛情というか愛着がましていると思う。

他人が思うより、育児も流産も大変なことであって、一部の人間じゃなくて、堂々と話していいということも納得。

最後のタブーは、子供ができて幸せになったと言わなければいけない社会的な雰囲気があるということ、家族の幸福度のグラフまで用意してプレゼンテーションしていておもしろかった。一番目の子供が大学に入るまで幸福度は下がり続けるそうだ(笑)。でも、幸福感とは場面場面で上がったり下がったりの連続で、子供が生まれると、平均値は下がるが瞬間最大値は上がるそうだ。これも何か分かる気がする。

結婚や育児に対する間違った期待を持つよりも、子育ての現実や体験を率直に語りあうことの方が大事だということ、正直で率直であることが子育てを楽しむことだという結論のプレゼンテーションでした。こういうブラックなタブーを公に話せるところがアメリカ人らしい。